【追記あり】渋滞学

 航空宇宙工学科の西成活裕准教授の著書「渋滞学」が今年の7月に第23回講談社科学出版賞を受賞しましたが、その授賞式が9月4日に行われたようです。

渋滞学 (新潮選書)

渋滞学 (新潮選書)

 渋滞というと、まず「車」を真っ先に思い浮かべますよね。でも、この「渋滞学」では、アリなどの生物の集団行動、インターネットの転送、ウワサや伝染病の伝播まで扱っているのです。

 分子などの動きははニュートン力学で(一応)追うことができます。でも、自己判断をするモノに関わる流れはそうはいきませんよね。そこで、自己駆動粒子(自身で動くことのできる能動的な粒子)……つまりヒトや、ヒトが関わる乗り物、ウワサなどを対象にして物理学的なアプローチをするのが、渋滞学になるわけです。
 西成研究室="西成総研"のホームページには「基礎数理物理の直接工学応用をめざして」とあります。いわゆる理学と工学を自由自在に飛び回らなければ、不可能な研究です。もちろん、心理学なども関わってくるでしょう。

 西成先生の研究は各種メディアで取り上げられています。その一部をご紹介!

 【追記】
自己駆動粒子をキーワードに新しく作りました。