蔵書から見る研究室の傾向・国際プロジェクト研究室



 私の悪趣味な趣味。ひとつは「美女の観察」。キレイな人を見たら、じーっと観察しなきゃ気がすまない。親に「その目つき、あからさまだからなんとかしなさい」と注意されたことも。もうひとつは、誰かの家にお邪魔したとき、ついついその家の蔵書を観察してしまうこと。これ、本人の意外な内面が現れていたり、妙に納得だったり。どうしてもやめられません。
 その延長でしょうか。各研究室や教授室にお邪魔したとき、どうしても「蔵書観察」がやめられない! 「なるほど〜この先生はこんなことにご興味が」と関心は尽きません。私は今、社会基盤学の国際プロジェクト研究室の部屋に間借りしている状態なのですが、ここの国際プロジェクト研究室の蔵書を初めて見たとき、びっくりしました。えー、ここは理系の研究室なの? と。冒頭の写真がそれです*1。経済学に、社会学に、科学政策に、そしてもちろん基礎となる数学のも。そしてもちろん、リーダーである堀井秀之教授室の蔵書のバリエーションの広さにも!(←すみません、部屋に入るたびにいつもチェック入れてます)
 この国際プロジェクト研究室は「安全・安心な社会」を作ることを目指して活動しているところです。科学技術がもたらす、逆に科学技術が解決できそうなのに現在では解決できていない問題に取り組んでいるのです。詳しくはこちらのページを。ここで、堀井秀之教授からのメッセージとして

社会問題の解決には,工学のみならず,法学,経済学,社会学,心理学など,分野を超えた研究者の協働と知の活用が不可欠なのです.

と。その言葉がナットクの研究室の蔵書なのでした。実は、今研究室では蔵書を充実させるために100冊以上(?)新たに購入しているところ。そしたらまた写真を撮ってupしたいなと。そして、お隣の席の助教の方や研究員の方のコレクションも実に面白いのでご紹介したい〜(やはり悪趣味?)。

 こんな風に、東大工学部は、機械系などの「いかにも工学らしい」ところ、物理工学科のような「あれ? ほとんど理学?」のようなところ、こちらの研究室のような「文理の壁を越えて飛び回っている」分野など、さまざまなのです。知れば知るほど「懐が広い」と思える私なのでした。

*1:思いっきり写真がピンボケしていますが、これはデジタル一眼レフを使いこなせていない私のウデのせいです。ごめんなさい。