夏休みのひととき、化学を楽しむイベント、7/23東大テクノサイエンスカフェ開催 その1

こんにちは。
やっと・・前半の報告ができます。
お待たせしました、
7月23日に開催した東大テクノサイエンスカフェ、報告します。


今回は、化学系のイベントとして、
学生アシスタントさんとの協力企画、先生への講演依頼も学生さんから始めて頂きました。
 ホント、力強く、自発的な学生さんに支えられた企画でした。


実は、最初の頃、震災のことも考え、
化学系で「エネルギー」関連のイベント、
ソーラーパネルで扇風機をつくる、などというアイディアも出ていました。


ただし、講演と、大学生と小中高生が触れ合う企画の2本立てにしたい。
それは、最初からそんな心づもりでした。
 なぜって、3月のサイエンスカフェのアンケートでの要望が多かったんです。
 「大学生との交流がしたい」、と。


今回の協力メンバーの中に、相田先生の研究室の学生さんがいてくれて、
研究室合宿の際に、相田先生に意向を確認してくれました。
 「日程が合えば、喜んで」
そう言って下さったとの話に、これはもう、相田先生のご都合に合わせて
”アクアマテリアル”の話をしていただくしかない!!って思いました。

  夏休み入ってすぐの土曜日、会場は満員でした。


 98%が、水でありながら、弾力性に富む新素材−アクアマテリアル


相田先生のご講演の中にも、
 その性質を利用したいと、消防署の方からお話があったとか、
 医学の領域での応用として、手術後の縫合部の保護に使える、などが紹介され、
本当に、新素材ならではの応用範囲の広がりを感じさせてくれる研究です。


そして、今回は、そのアクアマテリアルの実物のサンプルを幾つか用意いただき、
会場の参加者の方に、しっかりと触って頂きました。

 理研のIさん、終始ご協力ありがとうございました。


会場からの質問が相次ぎ、
その質問への相田先生のご回答に、私は、感激しました。
 「今のはとってもいい質問。学会でもそれが話題になる」
 「その質問が出るかと思って、発表には入れていなかったんだ。質問してくれてうれしい」
など、質問する小中学生をエンカレッジする発言が続々。
 こんな風に、自分の質問を受け止めてもらえたら、もっと考えたくなりますよね。


最先端の研究成果に目が行くので、ときどき忘れそうになるけれど、
先生方は 「教育者」でもいらっしゃるんですよね。


「一人でも、多くの子供たちが、化学を学ぶきっかけになったら・・」
その先生の想いはきっと伝わったはず。
 参加者の皆さんの中から、未来のノーベル賞受賞者がでるかも??
 などと、期待を膨らませた相田先生のご講演でした。


後半の学生さんの「ふれあい化学講座」については、また次回に。