学問のなる木

 
 正門と赤門のどまんなかという一等地(と思われるところ)に、ベネッセコーポレーション代表取締役会長の16億5000万円の寄付のもと、会長の名を冠した情報学環・福武ホールが建築中です。建築中の建物には仮囲いがあるものですが、この福武ホールの仮囲いがステキなの! 最初見たとき、感心して思わず携帯電話で写真を撮ってしまいましたが、今度はきちんとデジタル一眼レフで撮ってみました。せっかくだから、工学に関係のありそうなところを。ある分野の学問の「幹」があって、そこから枝葉が伸びてさらに、繋がりのある分野の学問になるという。先日エントリーした「知の構造化」の話にも繋がりますよね。しかもデザインもかっこいい。
 時期がきたら取り壊してしまう工事壁にここまで力を入れるとは何事?? と思って、あとで検索してみたらThinking Forestという大学院生主導のプロジェクトがあったんですね。納得。「工事壁を新しいメディアに」という発想が最高です。東京大学 大学院 情報学環・学際情報学府というのは、学部がない大学院だけの部門です。そして、これまで学問と学問のスキマにあったような分野を取りあげているところでもあります(というのが私の勝手な印象ですが)。兼担している工学部の教授も何人かいらっしゃる。この見事なアートな仮囲いは今年2007年の11月には撤去されてしまうとか。それまでにオススメしたい東大内観光スポット(?)です。