東京帝国大学第1号機の電子顕微鏡

 ずいぶん前のことになりますが、東大初、いえ、東京帝国大学初の電子顕微鏡を総合研究機構(工学部9号館)に見学に行きました。東京大学 ・ 日本電子産学連携室事務局の山岡大介さん自らのご案内。それが、こちらの写真のものになります*1。完成は1942年。第二次世界大戦中ですよ、戦時中。

 工学体験ラボ(T lab)で最新の超高圧電子顕微鏡(分解能:0.1nm、加速電圧:〜1,250kV)を見たあとだったので、かなり感慨深いものが。東大の1号機はヒトの身長くらいなのに、今の電子顕微鏡は建物3階分ぶち抜きの大きさですもの〜。技術の進歩を目の当たりにさせられた、という感じ。それでも、1号機の分解能が1nmというのは驚くべきことかも。もちろん、こちらの東京大学・日本電子産学連携室には大きいものやら小型化されたものやら最新の電子顕微鏡が勢ぞろいです。詳しくはこちら

 ちなみに、この東大1号機であるTU-No1型TEMは、時代が時代だっただけに、鉄砲の廃品利用をしたというお話を山岡さんから伺いました。ひゃー。ある意味、その技術力にも驚くべきものが!

*1:写真はhttp://www.jeol.co.jp/jeol/sangaku/index.htmのサイトからお借りしました。