世界初・伸び縮みする有機ELディスプレイ

すっかりすっかり、こちらのブログの更新が滞ってしまっていて恐縮です。

まずは、昨年秋に開催された工学体験ラボ第5回が、東大.TVにupされたことのお知らせです。更新自体は3月だったのですが、お知らせが遅くなってしまい申し訳ありません。

東大.TV|東京大学工学部「工学体験ラボ」第5回

 ところで! 染谷隆夫先生は、4月から電気系工学専攻のほうに移られ、教授に昇進されました。ぱちぱち。さらに、日本の若手研究者を支援するドイツ・イノベーション・アワード「ゴッドフリード・ワグネル賞2008」で一等賞を!
まだあります。「各分野における45歳未満で優れた将来性のある若手研究者を早い段階で見いだして、今後の発展に期待する」という日本学術振興会賞も受賞されました。

 で、ここからが本題、になるのでしょうか。もう既に内容としては盛りだくさんかと思うのですが。

 染谷研を中心とした研究グループが、世界初となる伸び縮みする有機ELディスプレイの作成に成功し、5月11日付の英科学誌Nature Materials誌に掲載されました。
既に、各紙で取り上げていただいておりますね。ありがとうございます。

 こちらの研究成果の記者会見は、先週の木曜日(7日)に開催しました。文字通り満員御礼!の記者会見(椅子を新たに用意したくらい)で、報道関係者の皆様にはお礼申し上げます。記者会見のプレスリリースが連休直前だったのにも関わらず、あれだけ大勢の皆様に集まっていただけたのはありがたい限り。
 で、広報担当者としてやはり口をぽかーんとあけて感心してしまうのは、染谷先生の「発表全般」に関する巧みさ。プレゼン自体お上手な上に、今回の記者会見にあたって、実物も用意している(上の毎日新聞さんの写真にありますね)。そして、配付資料には研究成果の写真を含むCD-Rも用意。だから、新聞記事に写真入りで掲載していただけるわけです。

 そして、広報担当として強く・強く主張したいのは

「第5回工学体験ラボは、この先端の研究成果をナマで(しかもタダで)体験できたんですよっ」
ということ。

 東大.TVの動画では、染谷先生の「わかりやすい」研究成果の発表を見ることができます。高校生向けにアレンジしてありますから(記者会見のプレゼンと、テイストが大きく異なるところもまたお見事)。必見です。