世界で初めて強相関電子を2次元空間に閉じ込めることに成功 −新たな高温超伝導物質の実現や、電子素子作りに道を拓く−  応用化学専攻 組頭広志准教授

今日は先週の記者会見、Scienceに掲載された応用化学専攻の尾嶋先生・組頭先生の成果をご報告。


組頭先生は、実は7月1日付で、高エネルギー加速器研究機構KEK)の教授になられたので、
今回は、KEKとも共同での準備となりました。


30代の若さで教授になられたとのこと、
福井県ご出身ということで、福井のメディアの取材もありました。
 (まさに、故郷に錦・・)

強相関・量子井戸という一般にはなじみの薄い用語を
わかりやすく、図を示しながらご説明いただきました。


素子もお持ちいただき、回覧してくださったり、
先生の準備の良さに、感激していた私でした。


また、今回の成果は、「つくる」「観察する(放射光で見る)」の両方が必要だったとのこと。
数年前に設計・作製した
 レーザー分子線エピタキシー&光電子分光複合装置
により、試料を真空状態に保ったまま "見る"ことを可能にした成果だとの説明に、
とても納得!
 (博士3年の吉松さん、丁寧にご説明ありがとうございました)


詳しい研究内容は、プレスリリースの資料、あるいはKEKのページをご覧いただければと思います。
 http://www.t.u-tokyo.ac.jp/pdf/2011/110715_oshima_kumigashira.pdf
 KEKページはこちらから。


そして、会見終了後に、皆さんで写真撮影。
KEKの広報の方の「もっと笑顔で」のリクエストに応えて、
肩を組んでの満面の笑み。
 この、チームワークが、工学研究の醍醐味!!と私は思っています。
  



また新たな工学の魅力に触れた、記者会見でした。
 みなさま、ご協力ありがとうございました。