「世界一受けたい授業」・失敗学

 私事の宣伝で恐縮ですが、明日9月1日放映の「世界一受けたい授業」にわたくし、内田が出演予定です。テーマはキッチンサイエンス、ということで、工学部広報室とは基本的に関係ないくせにここで告知するのは図々しいことこの上ない。でも赤門で撮影したところとか(普段私はほとんど使わない門なのですが)、工学部11号館で仕事しているところとかも放映される……予定。だからなんだ、って話ではありますが。
 でもっ! この「世界一受けたい授業」の2007年4月28日には工学部が誇る産業機械工学科中尾政之教授が出演されています。テーマは「失敗百選」。
 失敗学*1という研究分野は、現東京大学名誉教授・工学院大学教授の畑村洋太郎先生が立ち上げられたのですが(失敗学のすすめ (講談社文庫)などの著書が有名ですね)、その後、中尾政之教授も平成13年度〜18年度に行われた社会技術研究ミッション・プログラム1などなど多彩な活動を通じて推進されてきたもの、です。失敗学研究グループの研究はこちら。冒頭に掲載した画像はこちらのホームページのをお借りしました。というわけで、これもまた先日紹介してキーワード化した「社会技術」の範疇に入る研究分野なわけです。9月20日開催予定の第4回社会技術シンポジウムに中尾先生も「組織構成員の失敗予知能力を高めるためのソフトウェアの開発」という発表をされます。タイトルだけでも心惹かれません?

 中尾・濱口研究室が学生主体に行っている研究は、微細加工技術を用いて、医療分野などを対象にして新しい機械を開発すること。これ、実は私がかつていた応用化学科の北森研究室の研究と深く関係しています。オンチップラボ、マイクロチップ(手のひらサイズの実験室)を目指して機械側から研究をしているのが、中尾・濱口研究室、分析する側から研究を推し進めているのが北森研究室、という理解……でいいのかしら?

失敗は予測できる (光文社新書)

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*1:はてなキーワードによると失敗学の命名者は立花隆氏だったんですか? し、知らなかった。