シンポジウム「安全安心社会には何が必要か?」

 東京大学130周年記念事業のひとつとして、東京大学・JR東日本安全安心工学総括講座シンポジウム「安全安心社会には何が必要か?」が開催されます。

シンポジウムのプログラムの詳細、申し込み方法についてはこちら(pdf)をご覧ください。定員800名(先着順)、無料です。

 工学系の関係者としては、「『安全・安心工学』といえばこの人!」の堀井秀之教授(広報室長デス)が講演されます。また、記念講演は「失敗学」の教祖、じゃなかった、創始者である工学系出身の東大名誉教授、畑村洋太郎先生(現・工学院大学教授)が! 堀井先生曰く、「中尾先生の話も面白いけど、ボスである畑村先生はすごいよ〜」とのこと。どうすごいのか、確かめなければ、ですね。そして小宮山宏総長のお話もあります〜。
 法学政治学研究科の城山英明教授、そして生産技術研究所の野城智也教授の講演もあるので、学際的な話が楽しめるかと思います。どうかご期待ください。僭越ながら、私が司会をさせていただきます……こちらはどうか期待なさらないでください。

 そして会場は安田講堂安田講堂は登るためだけにあるんじゃないんです*1、中でちゃんと講演もできるんです。卒業式もできるんです。保健センター他もあるんです。

 さて、畑村洋太郎先生といえば失敗学の方で有名ですが、私が最初に畑村先生の著書に触れたのはこちら。

直観でわかる数学

直観でわかる数学

「数学が嫌いだ、わからない、という人のために『数学の本質をわしづかみにする本』」だそうです。とても楽しめる本で、サイエンスライティング的にも参考になりました……って、この本を手にとる時点で理系出身と名乗れないですね、私。でも「フーリエ変換ってそもそも何のためにあるのよ〜」という疑問を持っているような方*2にお勧めしたい本です。

*1:初めて安田講堂を目の前にしたとき、予想よりも低かったので(正面玄関が建物の3階にあたる)「あ、これだったら意外と(東大闘争のとき)登れちゃうものかな」とつまらぬことを考えた私。

*2:この時点で既に数学を専門とする人ではなく、数学を「使う」人がターゲットだとわかりますね。