歴史モノの額&工学部の沿革

 
 T loungeにある「最新のテクノロジー」ばかりご紹介してきましたが、今回はこちらをご紹介。一昨日の11月10日(土)、東京大学創立130周年記念式典が行われたようです。同じくらいの年代モノがT loungeにもあるのです。それがこの「工科大学」の額です。
 東京大学工学部の沿革ですが、手元にある東京大学本郷キャンパス案内によりますと

ということらしいです。披露しても誰も喜んでくれなさそうなウンチクではありますが。ま、とにかくこの「工科大学」の額は工科大学になったばかりのころに作られた、ということなので約120年もの、ってことになりますね。でも、これからご紹介するネタは知っていたら(少し)面白いかも。さすが「はてな」、既にキーワード化されて言及されているのです。

欧米では大学のなかに設置されず、インスティチュートとして別組織に分割されることが多かった。
世界で始めての工学部は、東京帝国大学工学部である。
欧米では大学に工学部を設置する動きは、第二次大戦後に本格化した。

 というわけでして、別エントリーでも書きましたが、東大工学部は世界初の工学部なのです。欧米では別組織〜というのは、例えばマサチューセッツ工科大学(MIT)とか、カリフォルニア工科大学(カルテク)とか、スイス連邦工科大学(ETH)とかですね。MITは我が愛しの物理学者であるファインマンの出身校であり、カルテクは我が愛しのファインマン(しつこいって)が最期まで教授職を努めた大学であり、ETHはアインシュタインの出身校ですね。
 ちなみに、この「工科大学」の額は年期が入っているにも関わらず、保存状態が良かったようでキレイなままです。だから私は最初、広報室長に「これ、レプリカですか?」と聞いたくらい。でも正真正銘の本物だそう。そして、この額は工部大学校時代の虎ノ門→本郷→工学部1号館→工学部11号館、と転々としているわけですが、移動のたびに何か不幸が……という蛇塚のようなおどろおどろしい怪談はなさそうです。私の知る限り。